ここにもあったか名中華 三鷹『ゆたか』
ここ最近、飲み食いする機会が増えてきた三鷹エリア。
餃子の日に「三鷹は餃子がウマいお店が意外と多い」と書いたが、要するにこの地域は、中華の良店が多いのだ。
今回紹介するのも、そんな良店のひとつである、中華食堂『ゆたか』。
最寄りの三鷹駅や、繁華街からは少し離れた場所にあり、お店SNSでは「三鷹の外れで営んでる」と称しているが、
料理自体はどれもハズレがなく、お客さんが途切れることなく訪れる人気店である。
なお、今回のタイトルは、駅名&店名と韻を踏んだだけで、深い意味はない。
こちらのお店は、友人から教えてもらい、昨年1月、夜の時間帯に初訪問。
街中華というよりも、居酒屋っぽい外観のドアを開けると、店内はカウンター席の他、テーブル席がふたつ。
働いているのは、調理担当の男性店主と、接客・調理補助担当の女子バイトのふたり体制。
ゆたかさんにはこの後も何度か、夜の時間帯に訪問したが、毎回若い女の子が働いており、注文時に少々緊張している(恥)。
カウンター席に着席し、まずは「瓶ビール(大)」740円をオーダー。銘柄はサッポロのラガーであった。
卓上の料理メニューはこちら。撮影したのは昨年6月で、「ライス特大」など、現在はやっていないものもある。
飲み客も歓迎しているようで、ドリンクメニューも豊富。
おツマミとして、夜限定商品の「ギョーザ」450円と、「とりの唐揚げ」単品800円を注文。 ※定食の単品は100円引き、以下同
店主は、他の客が頼んだ炒め物や麺類に取り掛かっており、唐揚げはバイト女子が担当。
もちろん既製品ではなく、注文後に粉を付けて揚げる自家製で、数分後には、千切りキャベツと一緒に提供された。
一般的なサイズより大きめなのが5個で、しっかり油切りされていた。
見た目どおりサクッとした歯触りで、油分や味付けはしつこくなく、ビールだけでなくご飯にも合いそう。
付属のマヨネーズには黒コショウを振りかけ、唐揚にでっぷりと付けていただいた。
ビールをお替わりする頃、好物の餃子が焼き上がった。
標準サイズでムラなく焼き色がついたのが6個。まずは何も付けずに食べてみる。
皮は薄目で、具材の野菜と肉は半々。クセもなく万人受けする味で、調味料は胡椒だけ使用した。
ツマミ2種を食べ、ビールも飲み終えたので、シメとして「ラーメン」680円をオーダー。
なお、唐揚げとラーメンは現在の価格で、当時はもう少し安かった。
このときは未確認だったが、店主は麺類の注文が入ると、生麺を丹念に揉んでから、茹で湯に投入する。
手揉みで縮れた麺が、普通でも1.5玉入る、完成したラーメンがこちら。
チャーシュー、ナルト、メンマに、ノリとネギが入る、正統派の東京醤油ラーメンで、麺が多いので丼も大きめだ。
スープをひと口味わうと、しょっぱすきず旨味過多でもなく、じんわり染み入るような、ほどよいテイスト。
さっきの唐揚げ、そして後述する商品もそうだけど、ゆたかさんの料理は、濃すぎず適度な味付けである。
手揉み麺はコシがあり、しかも1.5玉あるため、食べ応えアリ。というか、食べても食べても減らず、途中で焦った。
なんとか食べ切ったが、当然のように満腹になり、お会計を済ませて退散。
今年に入り、ラーメンの麺は1玉になったようだが、私のようなナイスミドル世代(笑)には、ちょうどいい量である。
数ヶ月後、この店を教えてくれた友人とふたりで訪問。
社交性があり、既に店主と顔なじみの友人と一緒に飲み食いしていたため、私の顔も覚えてもらえたようだ。
まずは瓶ビールで乾杯し、友人が店主に一杯おススメしたが、「今は忙しい」とのことで3人での乾杯は叶わず。
この日は、友人との飲み食いと語りに夢中になったためか、あまり写真が残っていない。
お酒は、「ウーロンハイ」410円や「ふるふれ抹茶割り」660円と「中(焼酎)」210円などを頼んでいる。
料理も、餃子など5品くらい注文したはずだが、そのうち3品しか撮影していなかった。
その3品とは、私が大好きなKTIこと「玉子きくらげ肉炒め」単品930円と、 
中華の定番「麻婆豆腐」単品750円、
そして、黒板の日替わりメニューから、
シンプルな商品名の「塩レバー」600円であった。
KTI(こちらの商品名だとTKI)は、ゆたかさんらしく味付けは濃すぎず、玉子のふわふわ感や各素材の炒め具合も絶妙。
他店と違う特徴となるのが、ぶつ切りにしたネギで、見た目が鮮やかで歯応えもある。
麻婆豆腐は、辛いだけでなく痺れるタイプで、ついつい酒がススム。ちなみに友人は、「麻婆茄子」830円を推奨していた。
塩レバーは、新鮮そうな食感のレバーが、適度な塩分と炒めたネギの香ばしさが合わさり、平凡そうな見た目(失礼)に反し、めちゃくちゃウマい!
炒める具材の大きさや、火を通す時間、最適な塩の量と振りかけるタイミングなどなど、プロの技術がいくつも隠されている。
他の料理と違い、定食のオカズよりも酒のツマミ寄りのメニューだが、塩レバーはレギュラー化してほしいね。
散々飲み食いし、会計時に友人と一緒に店主に挨拶してから退散。
その後もゆたかさんへは、三鷹で飲んだ帰りに、ひとりで何度か訪問。
3度目の訪問時も、大勢のお客さんで賑わっていたため、入店後は黙って空いているカウンター席に座ったところ、
店主さんが調理で忙しい中、「この前はどうも」と挨拶してくれて恐縮。そういう声掛けは、私の方からするべきなのに…。
ここからは、3度目以降にオーダーした商品を紹介。なお、瓶ビールなど以前に注文したものは除外。
まずは、レギュラーメニューではないが、ほぼ毎回日替わりとして提供している「ニラ玉」440円。
ふわふわ玉子とニラを絡めた、あっさり塩味の逸品。比較的調理も早いし、前菜として最適。
こちらは、私は初見の料理「ベーコン玉子チリソース」単品800円。
その名のとおり、ベーコンやネギ入りの玉子焼きに、チリソースをかけたものである。
チリソースといえば、真っ先に海老が思い浮かぶが、実は炒り玉子も相性は良好である。
ドリンクは、瓶ビールを頼むことがほとんどで、先日は店主との乾杯にも成功。仕事中なのに付き合わせて申しわけない。
あとはウーハイや、写真のように、自分で割って飲む「レモンサワー」460円など、焼酎類が多い。
料理に戻ると、塩レバーと同じくらい私が推奨したいのが、「生姜焼」の単品800円。
※さっきのニラ玉と同時に頼んでいた
店主は、以前三鷹で中華食堂を営んでいた夫妻から、料理を学んだ経験があり、生姜焼きはそこの人気商品だったようで、
玉ねぎなどは混ぜず、豚肉だけを炒めたものを、キャベツ・マヨと同じお皿に盛り付ける、提供スタイルも一緒。
私自身は、元祖のお店で食事したことがないので、味も同じなのかは不明だが、この生姜焼きが美味なのは間違いない。
タレは甘さやくどさはなく、醤油由来の塩味と生姜の香りが、柔らかな薄切り豚肉とベストマッチ。
油通しして肉の旨味を封じ込める、中華ならではの技法を生かした生姜焼きで、当然「ビールお替わり!」となる。
キャベツ用のマヨも絡めて、お肉をワシワシと噛みしめ、ビールをゴクゴクと飲み干した。
ゆたかさん及び店主のファンは、私以外にも多いようで、だいぶ前にはインスタで、常連客の娘さんからの手紙を紹介していた。
そこには、「たけしさんいつもおいしいラーメンありがとう」のような感謝の言葉と、かわいいイラストが描かれていた。
こんな手紙をもらえて、店主さんも感激しているだろうな…と思いながらも、「たけしさん」って誰? という疑問が生じた。
どうやら、店主の名前は「ゆたか」ではなく「たけし」さんらしい。そして、屋号『ゆたか』の由来は、
店主奥様の名前の頭文字「ゆ」、たけしさんの「た」、そして、ふたりの愛犬「からし」ちゃんの「か」らしい。
みんなの名前を組み合わせるなんて、家族愛あふれる素晴らしい屋号ではないか。
ますますお店のファンになった私は、今後もゆたかさんに通い、店主にビールを勧めるつもりだ(←やめとけ)。
<おまけ>
ゆたかさんと同じ並びには、『庄屋』という中華屋さんがあるのだが、その店頭にはなぜか、謎の黄色い人形が飾ってある。
人形の正体を探るべく、近いうちにこちらのお店にも入ってみよう。
ゆたか
東京都三鷹市上連雀6-4-4 高橋ビル1F
JR三鷹駅から徒歩約15分、お店近くに「変電所前」というバス停あり
営業時間 11時半~14時、17時半~21時(20時半ラストオーダー)
定休日 日曜、その他不定休あり
※定休日などはお店インスタグラムでご確認を